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士協会NW等・第三の提案

 士協会ネットワーク及び事例資料の管理・閲覧システム構築に関して茫猿は『提案書』を鑑定協会に上申致しました。その上申書を公開します。
末尾に掲載します「04.08.27」記事と対比してみて下さい。



 『士協会事例等管理・閲覧ソフト&ネットワーク構築』
私は以下の原則でネットワーク構築にあたるべきと提案します。

 2004/08/03に地価調査委員会で新スキーム問題が話題となってから、
既に二十ヶ月が過ぎました。新スキーム試行は順調に推移していますが、
個人情報保護法対応問題や安全管理措置としてのネットワーク構築問題は遅々として進んでいません。ITの世界はドッグイヤーと云いますが、鑑定協会ではツルカメ・イヤーにて進行していると云わざるを得ません。

 2006年度が新スキーム試行の最終年度であると云うことは、同時に2006年度以後に関して鑑定協会自身がどのような戦略と戦術を掲げてこれらの課題と対峙してゆくかという基本姿勢が問われる年度でもあろうと考えます。

 一極一括集中管理が望ましいのか、柔軟な分散管理が望ましいのか。
集中管理は管理者からすれば好ましいものでしょうが硬直的であり固定的にならざるを得ません。これに対して多極分散管理は多様性を産むものであり、柔軟であるが故に発展性にも富むものです。斯界の将来展望を踏まえて、宜しくご配慮頂きますことをお願い申し上げます。

1.個人情報保護法ガイドライン・安全管理措置遵守(ミニマムライン)
◎法務省情報を源泉とする以上、最優先課題であり、かつ最低限課題である。
◎また、法務省情報提供の全国展開を戦略的命題とする以上も必須事項である。

2.従来型スキームの改善対応措置の延長線上に新スキームが存在する。
◎新スキームに眼を奪われがちであるが、従来型スキームも同様の構造にある。
◎しかも新スキームに対比すれば、その処理の安全性が懸念される状況にある。

3.ソフト開発は地価公示フォーマット「jirei10.txt」遵守が必須である。
◎中央管理ファイル、士協会管理ファイル、公示評価ソフト間の互換性維持。
◎各ファイル間で自在にデータが移動できないソフト構築は論外である。
◎また既に稼働するソフトの開示や互換、共同改良等を視野に入れるべき。

4.既存稼働ネットワークシステムの調査
◎少なからぬ士協会は既に多様なネットワークシステムを稼働させている。
◎この調査を行い、その調査結果を開示することにより、
◎各士協会が自主・独立を原則にそれぞれの構築方法検討すればよい。
◎東京一括集中方式には、負担軽減、責任分担等、多くの長所が認められる。
◎同時に、一極集中のもろさ、硬直性等、巨大システムの内包する短所もある。

5.システム構築の柔軟性と多様性
 ネットワーク構築に関しても数年を経ずして新たなサービスが出現する状況ですから、柔軟性の保持は必須と考えます。新スキーム中央管理システムの硬直性を踏襲する二の舞は避けるべきでしょう。

 管理・閲覧ソフトに関しても、GIS対応、入力検証、回収データの解析等
々、多様な進展が予想されます。それら多様性を多極的に保持すると同時に、互換性や双方向的開示こそが、斯界の発展に寄与するモノと考えます。

事例収集新スキーム・・04.08.27


さてこの提案は、
1.閲覧等利活用ファイルやネットワークに関する各士協会の温度差。
2.一次データやPDFファイルの受け渡しが無ければ、アクセス集中時の最大データ量は小さくてすむ。
3.新スキーム実施の有無に係わらない各士協会セキュリテイ確保の必然性。
等々を考える時に、現状のままで時が経過するのが好ましいか否かという、
問い掛けを致しただけのことです。

 現在は難しい状況にある一次データや回収データPDFファイルの開示に関しても、
(α)将来的には、その開示実現を目指すべきであり、
(β)新スキームの平成19年度以降の全国展開のためにも必要な事柄であります。

そして、その実現の為には鑑定協会が一元管理する全国士協会ネットワーク構築が必須とは云わないまでも、近道なのであろうと考えます。
ネットワークが一体一括構築されれば、そこで稼働するファイルソフトも一括作成すれば宜しかろうという結論に至るのも自然と考えます。

『主務官庁の理解を得る上で、全国バラバラのネットワークやファイルソフトというものでは、その安全管理に疑問を抱かれると考えるのが妥当でしょう。』
by bouen | 2006-03-13 15:19 | 不動産鑑定


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