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潮騒と十字星(6)

 翌々々々日(08/12/24:水) 天候:晴れそして時々曇り 
 盛りだくさんの旅も今日で終わりです。 昼過ぎに新婚組はギリ・トラワンガンという小島でのハネムーンにホテルを旅立ち、成田組はそれから三時間ほど遅れて帰途につきました。 鄙の堂守一行・セントレア組は日付も変わった深夜01:30デンパサール発ということなので、チェックアウトをレイトチェックに変更して、家人と次男は相も変わらぬ買い物とエステ三昧、堂守独りプールサイド暮らしを続けていました。 ところが我が家がレイトチェックならば成田組もならうと云うことで、次男はご婦人方をエスコートして町に向かい、先様のお父上と堂守二人はプールサイドで過ごすこととしたのですが!!



 朝早くからエステなどに向かったご婦人方に付き合わず、先様のお父上とインド洋を望むプールサイドの一等席で二人並にんで何やかやと語り合っていたのですが、昼には戻るはずの婦人連がいっこうに戻って参りません。 腹は空いてくるし、何かあったかと心配だしと少しイライラしてきました。 端から見れば老年期に入ったアジア人が二人、何を語り合うのか、二人がけのデッキチェア並んで寝そべっているのですから妙な具合だったでしょう。 年配のHOMOに見えるかもなどと笑いあっていました。 後から聞けば、買い物に付き合えばやたら急かすお父上と一緒するよりも、お疲れだろうからと放っておいたのだそうです。 おかげで、両父親は余人を交えずに長々と語り合うことで、互いの理解もより深まったように思います。

 バリ島では多くの印象に残ることがございましたが、なかでも心に残ったのはインド洋の夕陽です。 季節は雨期ですから乾期ほどのことはないと聞かされて来ましたが、聞くと見るとでは大違いであり、気宇昂然という思いをさせていただきました。

 ふと見ると浜に帆船が浮いています。よく見れば凧です。 凧は浜を行き来する物売り人が揚げているもので、その値段は確かではありませんが売り言い値は200,000rpくらいだったと記憶します。 横に孫でもおれば、一も二もなく買うことだろうと二人で笑いあったことです。


 昼間の浜は観光客ばかりで地元の人は物売り人以外はまばらですが、夕方近くなると俄然地元の人が増えます。 写真を撮った日は浜サッカーが始まりました。 観客も多く集まり結構な熱戦でした。


 集まった観客目当てでしょう。 バイクで軽食売りも数人がやってきました。 小さなパンに何かを挟んで軽く焼いたもの、ビーフンに具をのせスープをかけた小皿などを売っていました。


 天秤棒を担いだ人が売っているのは、枝付きのまま茹でた落花生です。


 さらに陽が落ちてくると、釣り人が現れました。 何を釣るのか膝まで海に浸かりながら夕日に向かって遠投を繰り返していました。


 少しばかり空が色づき始めました・ 


 さらに茜色が濃くなりました。


 もう少しでサンセットです。


 部屋の中までオレンジ色に染めて、夕陽はインド洋に沈んでゆきます。 自然のショーを邪魔する光がないだけに、刻々と変わりゆく空の色、雲の色、海の色を表現する筆力がないのが口惜しく思えることです。


「では、また明日。 Selamat tidur そして、ありがとう。 Terima kasih 」
by bouen | 2009-01-01 00:32 | 只管打座の日々


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