御釜師に御化師

 2008年第4四半期のGDPが対前期比で年率▲12.7%だという。 実数値は対前期比▲3.3%なのだが、年率に換算すれば約▲13%ということになる。 相も変わらずセンセーショナルな惹句だと思わされる。 折しも我が国の中川財務大臣はロレツが回らない記者会見をしたという。TVで見ても目が虚ろで焦点が定まっていない。 国の経済が危機的状況だという前に、内閣が危機的状況ではシャレにもならない。 この件に関してはキッコさんが久しぶりに胸のすく鋭い啖呵満載のエントリーをアップしている。 内外共に鬱陶しい話題ばかりだから、今日は趣を変えてみる。



 御釜師とか釜座というものをご存じでしょうか? オカマシではございません、「オンカマシ」と読みます。 京都は茶道の盛んな処と言うよりも、発祥の地ですが、お茶にはお湯を沸かす茶釜が欠かせません。 この茶釜を製作する人たちを御釜師といいます。また釜師達が多く集まっていた場所を釜座といい、今も釜座通(カマンザトオリ)という地名に残っています。

 釜師さんのお店構えです。 一見しただけでは何を商っているお店なのか判りません。 堂守は茶道の心得など何もございませんが、なにやら雰囲気のある、いかにもそれらしいお店構えです。


 この店の近くには、こんな古めかしい看板も残っていて、由来を語る高札も掲げられています。


 こんな看板も見かけるのです。紋章の本だけで商いになるというのもスゴイ話です。


 ところで02/03は節分でした。最近の節分は太巻き寿司丸かじりなどという、しばらく前に流行ったお尻カジリ虫みたいなコンビニ商売が主流ですが、京都の町では節分にはオバケが出ます。 元々の由来は、節分の夜に商家の女将さん達が仮装髷を楽しんだことに始まりますが、最近では花街の女性達が仮装してお客さんを楽しませる行事に変じています。 正月が終わって、そうでなくとも客足が遠のく寒い二月に、お店に出向いていただこうという趣向です。 ハロウイン京都版というところでしょうか。
 堂守が時折に訪れる祇園町北側「小梅姐さん」の艶姿です。若衆髷姿というのだそうです。 これも節分限りのオバケです。 元は上七軒の出身だし普段も着物姿だからこのような衣装も着こなせるのでしょうが、いつもこんな裾引き姿ではお仕事などとてもできません。  《茫猿独白:御化師:正しくは見事なお化け姐さんだけれど、狭いトイレではどうするのだろう?》 

[PR]
by bouen | 2009-02-21 18:20 | 只管打座の日々


<< 陽溜まり 梅香と水仙香 >>