安来、境港

 09.03.02 09:29JR松江駅発、09:56安来着 シャトルバスにて足立美術館に向かう。 足立美術館は横山大観を中心に近代日本画のコレクションで有名なほか、庭園が名高い。 同行のムラサンは絵画に関心が高く、訪問は彼の希望でもある。茫猿は十数年ぶりの再訪である。



 庭を観ながら珈琲をいただき、上村松園を中心に十枚ほどの絵葉書を買い求める。 大観にはあまり興味がない堂守だが、上村松園伊東深水土田麦僊などには魅入られる。 伊東深水のペルシャ猫の前では、しばらく動けませんでした。《09/05/31までなら、このHP・春期特別展ページに掲載されています。》

 五万坪に及ぶ足立美術館の庭園は前回と同じように美しかった。特に床の間の壁をくりぬいて作られた「生の掛軸」は相変わらず見事である。 しかし、"鄙の堂守"にしてみれば、この庭は美しすぎるのである。手入れが行き届いているからではあるが、整いすぎていて"破"とか"離"といったものが見受けられないのである。 完璧すぎる美人の悲劇みたいなものを感じさせる。
 だから春夏秋冬いずれも美しいだろうが、雪が多くの巨石や樹木を覆い隠すであろう冬の庭を観たいものだと思わされる。 次訪は"雪庭"と"蟹"と"温泉"と"海鳴り"か、!!!!!

 もう一ついただけないと思ったのは、庭に関するこの惹句である。
 このたび、米国の庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」(JOJG)が「2008年日本庭園ランキング」を発表し、足立美術館の庭園を6年連続で「庭園日本一」に選びました。 ((中略)) このランキングは、日・米・豪の専門家たちが2003年から2008年にかけて合計803ヵ所の 庭園を調査し、庭そのものの質、建物との調和、利用者への対応などを総合的に判断し順位がつけられました。

《ランキング上位5位》
1位 足立美術館(島根県)
2位 桂離宮(京都府)
3位 養浩館(福井県)
4位 山本亭(東京都)
5位 無鄰菴(京都府)

 《桂離宮より上位で、修学院離宮がランク外というのは、どうにも頷けないのである。 人それぞれの好みと言ってしまえば、それまでのことでしょうが。》

 12:18 安来発特急やくもで、米子に出て、境港先で境港に向かう。 いわずとしれた、鬼太郎ワールドを訪ねるのである。 小雨模様の寒い日であるから、観光客は少ないが、その代わりにゆっくりと眺められる。この点は今回の旅程すべてに共通することであり、トップシーズンはそれなりの見頃であることは間違いないが、その代わりにオフシーズンであればこそ騒々しい団体客に気分を害されなくて済むのである。 かろうじて残った写真の幾つかを掲載します。いずれも説明の必要などはないでしょうが。

 鬼太郎君。


 水木しげる氏を囲むネズミ男、鬼太郎、そして同行のムラサン。


 妖怪神社も建立されてます。


 米子駅境港線0番ホーム、ハリーポッターならば7/8番ホームでしょう。


 境港駅、よく見れば郵便ポストの上にも鬼太郎君が鎮座しています。


 目玉親爺ですが、彼は細い足で立っているから、深夜に折られて持ち去られることも、しばしばだそうです。 それで年々親爺の足が太くなっているとは、某店で伺った話です。真偽のほどは定かではございません。


 境港駅前から、水木しげるロードを経て短いアーケード商店街までは妖怪像が林立して、それなりに賑わっていますが、一歩離れると、このような侘びしい景色になります。口の悪いムラサンは「これぞ妖怪ロードだ!」 画面奥に見えるのがアーケード街です。

 境港出身の水木しげる氏がデビューした頃、たまの帰郷の折りにもらった色紙を、今では押入の隅から探し出す人も少なくないとか、妖怪が町興しに一役買い、春休み、夏休みには子連れの観光客で溢れているという楽しい町ですが、シャッター通りも様々に役立ててほしいなと思います。

 このあと、遅くなった昼食を摂ろうと漁獲量を誇る境港ならば鮨でしょうと、鮨屋さんを捜したがなかなか見あたらない。 でも探して入った鮨屋さんが大当たりでした。
 この話は明日にして、今日はこれまで。 《 ゲッゲ、ゲゲノゲー 》
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by bouen | 2009-03-12 05:35 | 只管打座の日々


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