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麦秋

 麦秋である。
麦秋_e0076374_954759.jpg我が家の周りでも田植えに備えて田起こしが始まった。トラクターで耕された乾いた薄茶色の水田のなかに、黄色く色づいた麦が見える。水田全体の1/3にも及ぼうという休耕田の転作作物の一つが小麦である。小麦の刈り取りは梅雨との競争でもある。
 麦秋は梅雨入りの報せでもある。昔、田植えの終わりをねぎらう「野上がり饅頭」は、この麦を挽いた粉で作ってたような記憶がある。



麦秋_e0076374_954431.jpg梅雨時の花にドクダミ草がある。地下茎を有し繁殖力が強く、引き抜くと手に異臭が付くから嫌われものだが、雨天の木陰などにほの白く咲いている風情は結構爽やかなのである。薬草でもある。




  話変わって半年ほど前に六本木資本主義を話題にしたのだが、今朝の新聞では村上氏の逮捕を匂わす記事が一面に踊っている。ライブドアをはじめとして国策捜査という批判もあり、東京地検特捜部が青っぽい正義感で動くのだとすれば疑問が残る。
それにしても村上氏や堀江氏は遣りすぎたのではなく、遣り方にもマスコミに露出する態度にも品がなかったのだと思う。全てに成金的なのであり、いたずらに敵意を買ったのであろう。

 洗練されたハイソサエテイのプロトコルが身に付いていれば、ああはならなかっただろうにと思う。ロックフェラーとかロスチャイルドに成るには時間が掛かるのであろう。産業革命や大英帝国以来という見方をすれば、英蘭300年、米仏200年、露独伊100年、日本にはそのような歴史もストックも無いと云うことなのだろうか。それでも彼等の罪よりも功に眼を向けるべきであろう。
でなければ、日本型村社会資本主義を温存するだけであり、サラ金や村上ファンドに融資して荒稼ぎの上前を刎ねておきながら、自らは口を拭っている「奥の院の輩」を安堵させるだけである。
by bouen | 2006-06-04 09:57 | 只管打座の日々


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