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士協会NWデモサイトの公開-2

 7/23記事でお伝えしたように、鑑定協会ネットワーク・デモサイトの公開が進められている。
 ネットワーク構築など「コロンブスの卵」的今さらの出来事であり、別に取り立てて騒ぐほどのことではない。でも現実的には百聞は一見に如かずなのであり、取り敢えずは士協会事務局に足を運んで見て頂きたいのである。



 開示設定状況は、新スキーム調査の拡大が始まっている政令指定都市が存在する士協会(北海道、宮城、千葉、埼玉、神奈川、東京、愛知、京都、大阪、兵庫、広島、福岡、&岐阜)に止まっている。これは止めているのではなく、他の士協会の関心が低いことや士協会事務局側の準備が整わないことに帰因するのである。 関心のある士協会は鑑定協会調査課に問い合わせた上で、早期開示に参加して頂きたいのである。

 それから、これは「REA-INFO」で伝えられていることであるが、地価公示のオンライン化というかIT化、ICT化を進める動きが少しずつ加速する様子がある。鑑定協会地価調査委員会ではかねてから公示分科会幹事の負担軽減が大きな課題となっていたのである。

・分科会所属評価員間の公示作業データの交換・配布
・分科会討議や公示作業に関わる各種データの収集・集計・配布
等々に関わる作業に関して、幹事の払う労力とか心労とかは並大抵ではなく、この負担軽減がここ数年の大きな課題なのである。
 同時に、この種のデータ集計配布作業の効率化は集計範囲の広域化と迅速化をもたらすものであり、その結果は地価公示の精緻化に直結するのである。

 さらに暗号化等の安全措置が施されたなネットワーク上での点検・選定・事例・価格メモ等のデータ交換・集計・配布作業は、公示業務の精緻化のみならず安全管理の向上と業務の迅速・効率化をももたらすのである。
 この観点からも、士協会ネットワークの早期構築は待たれるのであり、全国士協会の理解と支援が期待されるのである。

※新スキーム全国展開の早期実現
※地価公示の安全なICT化の早期実現
※全国士協会ネットワークの早期構築
 以上の三件は三位一体なのであり、その端緒が士協会ネットワークの構築なのである。すなわち、士協会ネットワークというインフラ(情報基盤)の上においてこそ新スキームの全国展開や公示のICT化が図れるといえるのである。断っておきますが、新スキームの全国展開に士協会ネットワークが直接関与するわけではない。でも新スキーム稼働の結果、獲得する新スキーム事例データを安全に迅速に効率的に利活用するためには、士協会ネットワークの構築が不可欠なのである。

 もう一つ大事なことは、今回のネットワーク構築並びに閲覧システム等の構築はプロトタイプ型構築で行われており、現在公開中のシステムはβ版なのである。全国会員の意見を受けてシステム設計を変更しチューニングを行い、来春以降の本格稼働版につなげてゆくのである。ご承知のとおり一旦完成固定し稼働し始めたシステムの途中変更は大きな業務的・金銭的負担をもたらすものであり、軽々に変更修正に応じるわけにはゆかない。

 それは現在稼働中の新スキームシステムに於いても同様であり、システム改訂は容易ではないのである。ところが、士協会ネットワークである「REA-NET」、「REA-INFO」はベータ版をデモ公開して、全国の会員の意見を伺いながら実用版作成に向かっているのである。だから、是非とも一度は見て動かして頂きたいのである。今なら聞ける話も多いと思われるのである。
by bouen | 2006-07-31 03:31 | REA-NET構築


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