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 鑑定協会副会長平澤春樹氏が主宰するブログ「「APPRAISAL OPINION」に規制改革をめぐる協会の動向14 ◆執行部は組織(会員)に対し表明責任を負う◆ 」が11/10アップされたが、なかなかに理解し難いところがある。



平澤氏は同記事でこのように云う。
平成18年11月7日、国土交通省との意見交換会がもたれましたが、強制加入団体への移行の問題については協会側からも国土交通省側からも話題が出ませんでした。専務理事は、「理事会には報告しただけ」と相変わらずがんばっています。

私はこんなことを放置していると、規制改革会議や国土交通省等政府機関への対外的な影響を直接もつことだけに、会長だけでなく、執行部全体に結果責任が及ぶことになると思っています。

 予告されていた11/07の常務理事会や意見交換会の報告なのですが、「協会側からも話題が出ませんでした」と氏は述べるが、氏自身は現役協会副会長なのであり、陪席事務局や記者ではないのだから、「自ら話題を発してもよいはずだが、何故か沈黙した」ということなのだろうか、解せない。
 何よりも、協会が9/21付けにて規制改革会議に提出した意見書と、国交省が10/23付けにて鑑定協会に交付した文書の不整合を速やかに糺しておく必要がある。それとも国交省文書は撤回されたのであろうか。

 このことを理解していようと理解できていなかろうと、会長、副会長、常務理事諸氏には作為不作為に係わらず理事者責任が生じるのである。平澤氏といえども情報開示の引き替えとして免責になる訳ではない。(アリバイにはなるでしょうが!)

 この報告意見書が理事会報告案件なのか議決案件なのかに関して地元選出N理事の理事会リポートによれば、次の通りであり、報告案件なのか議決(事後承認)なのかが、判然としない。議事録の開示が望まれる。
「第251回(H18.9.26開催) 本会理事会レポ-ト」
上記理事会につき、会議要旨をご報告します。
1.議題(中略)  (6) その他
 規制改革民間開放推進会議からの各士業における課題と要望の調査票(強制加入制)について、強制加入制への移行必要の旨回答(さらに同問題についての意見表明機会要望)

 ちなみに、協会の回答書(会長名にて回答される)によれば
「中略 そのためには任意加入では限界があると信じ、私(横須賀氏)の責任において理事会に付託し承認されたものです。」とある。

 それにしても平澤氏は正直なお方だ。
「規制改革をめぐる協会の動向13 ◆11月7日国土交通省との意見交換会予定◆」記事で『明日11月7日鑑定協会の正副会長及び常務理事会が開かれます。今回は国土交通省との意見交換会が予定されています。前回はオフレコで行なわれましたが今回は公式な意見交換会です。結果はまもなくお知らせすることができると思います。』
 なんて予告しなければよいのに、なまじ予告するから報告がないと裏切られたような気分になる。
 まだしも、こうような報告ならば、情において了解できるのでしょうがね。
・根回しがあり、「やらせタウンミーティング」を余儀なくされました。
・箝口令が敷かれました、大義に殉じて貝になります。

 読者諸氏は誤解しないように、平澤氏の報告は責められるものではない。
少し正直すぎただけなのである。
 責められるのは、作為的に頬被りする会長以下の役員諸氏であり、または問題の所在が理解できずに不作為に沈黙する会長以下の役員氏なのである。無給ボランティアの彼等を責めるのは過酷なのかもしれない、でも現に任に在る以上はその責務を果たして頂きたいのである。今になって逃げ口上を弄するのは卑怯というものである。11/21は理事会が開催される予定である。強制加入化問題と新スキーム全国展開問題について、どのような審議が展開されるのだろうか、それとも報告案件のみの無風理事会なのであろうか。理事諸氏にも等しく枢要な責務が在るとは云うものの、結果は見えているのでしょうね。

 鑑定協会は規制改革・民間開放推進会議宛に、「士業に関するご意見ご要望について」に関する意見を提出しました。規制改革・民間開放推進会議基本ルールWGから、去る9月22日を提出期限として士業に関する意見要望の提出を求められたことを受け、同日付で意見を提出いたしました。その後、若干の字句等修正を行った最終版を11月2日付で提出いたしました。 (協会サイトより)

by bouen | 2006-11-10 17:30 | 不動産鑑定


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