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労働基準法32条改悪

労働基準法32条の改悪につながる「ホワイトカラーエグゼンプションに関する提言 」が厚生労働省で審議されている。経団連による労働基準法改悪提案である。



 そうでなくとも、サービス残業を余儀なくされ、年次有給休暇も未消化が当然という状態のサラリーマンに裁量労働制と残業手当ゼロを求めようと云うのである。年収400万円以上のサラリーマンが適用対象というのだが、ほとんどの日本のオジさん達が適用対象となるのではなかろうか。
(労働時間)第32条 使用者は、労働者に、休憩時間を除き1週間について40時間を超えて、労働させてはならない。2 使用者は、1週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き1日について8時間を超えて、労働させてはならない。 

 派遣職種の拡大が偽装請負を派生させたように、規制緩和の美名の元に日本社会が壊されてゆくように見えるのである。さらなる労働強化、二極分化につながる改悪に思えてならない。

 折しも、2007年産稲作について、減産政策が強化されようとしている。減反政策は従来から継続する政策であったが、07年産からは農家や農業団体の自主的調整に委ねる方向に施策が転換する。ザクッといえば市場に米価を委ねようと云う施策である。基幹食糧も市場原理主義の波に呑まれてゆくわけであるが、それで良いのかという「山下惣一さん」の問い掛けが身に滲みるのである。「身土不二」を云い「地産地消」を説く山下氏の話に耳を傾けたいのである。

 規制緩和、民間委譲、市場主義、グローバル主義、この当たりまでは行き過ぎが懸念されるものの理解可能だった。しかし、美しい国、開かれた保守主義、再チャレンジなどという言葉の遊戯に至っては理解不能である。

・・・・・・いつもの蛇足です・・・・・・
APPRAISAL OPINION」の更新が精力的である。状況の変化も早いようである。強制加入化促進問題も正式に理事会承認されて方向は定まったようである。
 話題は異なるが、地価公示のオンライン化やペーパーレス化に向けて、地価調査委員会も一歩前に踏み出したようである。次は資料委員会が「不動産取引価格情報提供制度に係る情報の取扱基準の制定や事例資料等、閲覧業務のコンピュータ化に係る実施基準改訂」に乗り出してくれるのを待っているが、さて如何相成るであろうか。
by bouen | 2006-11-24 15:36 | 茫猿の吠える日々


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