我が窮状

 沢田研二(ジュリー)が還暦記念コンサートで、こう言っている。  「60歳になったら、言いたいことをコソッと言うのもいいかな、と。  いま憲法は、改憲の動きの前でまさに『窮状』にあるでしょう。言葉に出さないが九条を守りたいと願っている人たちに、私も同じ願いですよというサインを送りたい」



 著作権の問題があるから詩の全文を掲載するのは避けるけれど、ジュリーの唱う趣旨からすれば一番くらいは許してくれるだろう。
「我が窮状」
麗しの国 日本に生まれ 誇りも感じているが 
忌まわしい時代に 遡るのは 賢明じゃない
英霊の涙に変えて 授かった宝だ
この窮状 救うために 声なき声よ集え
我が窮状 守りきれたら 残す未来輝くよ


 正直言って、ジュリーはそれほど好きな歌手ではなかったけれど、今彼がこの歌を唱う心境がよく判るし、共鳴する。 「60歳になったら、言いたいことをコソッと言うのもいいかな、と。」 好いフレーズですね。 とても共感します。 鄙の堂守は詩の二番にある、「老いたるは無力を気骨に変えて 礎石となろうぜ  諦めは取り返せない 過ちを招くだけ」というくだりが好きです。 老人力がしばらく前に話題になりました。 歳を重ねれば忘れやすくなる。でも忘れることも力だという意味だったと記憶します。 老齢は人を頑固にさせるが、それを気骨に変えてゆけばよい。それが老人力、ジュリーはそう言っているように思えます。

「我が窮状」 YouTube
NHKはこの曲についてだけは、削除要請をしてほしくないけれど、選挙も近いしやるだろうな。

「我が窮状」 おもしろ動画
YouTubeと同じ画像です。

 美空ひばりの「一本の鉛筆」、吉永小百合の「原爆の詩・朗読コンサート」、そして沢田研二の「我が窮状」と並べてみると、日本もまだまだ捨てたものではないなと思えてくるのである。

一本の鉛筆」(美空ひばり) YouTube

朗読 原爆詩集 八月」 YouTube
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by bouen | 2008-09-21 06:29 | 茫猿の吠える日々


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